反出生主義 前編

Last updated on 2021年4月1日

私は、反出生主義者である。
もう少し正確に言うと、自分が反出生主義者であることに最近気づいた。
特にフィリピンに移住してからその想いが強くなったと思う。
反出生主義って何?っていうと、人間を生み出すことに対して否定的な意見を持つ哲学的な立場らしいが、私の場合まだそれほど立ち位置が確立しておらず、これ以上生まなきゃいろんな問題解決するよね?と思い始めた段階である。

生殖は本能であることは否定する余地もなく、本能に逆らう者はやはりどこかおかしいということには同意する。また、私と同じ思想を持つ人間には未だ現実世界で一人もあったことはなく、ネット上に小さなコミュニティをちらほらと見かける程度で、99%の人からは否定されキチガイだと思われるとても肩身が狭い思想である。

肩身が狭くて当たり前である。
プログラマーである神が「飯食ってハメて寝てウンコしろ」とプログラムを書いたのにプログラム自体がその行為に疑問を持ち始めたのだ。食事と睡眠とウンコはプログラムどおりに実行されない場合は死ぬというバグ防止機能が搭載されているのだが、生殖に関してはプログラムどおりに実行されない場合も生命維持に影響がないため、プログラム自体に疑問を抱くプログラムが出てきたのだ。神は「30歳までに生殖行動を行えなかった場合は死亡する(なお、避妊具を使用した場合は性器が爆発する)」というコードを書き忘れたため、この世はブサイクとブスで溢れかえり、出生自体に疑問を抱くというバグコードも現れてしまった。

そんな本能に疑問を示すような人間はおそらく知能指数の高い先進国の一部の人間だけかと思っていたのだが、インドのこんなニュースを見て、発展途上国にも同じようなバグった人間がいるのだと感じた。

「同意なく僕を産んだ」インドの男性、親を提訴へ
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/02/post-11689.php

私は資本主義かつ白人至上主義の社会に生きている。
白人であることが第一条件であり、英語がネイティブかつ生まれた時点で莫大な資産を持っているか、資本主義の波に対抗できる才能や容姿を揃えている遺伝子を持って生まれない限り、私たちは資本家の奴隷として生きて終わることになる。

おそらくほとんどの子供を作られた人たちは、特にそのような事は考えず「成人したら結婚して子供を作るもの」もしくは「なんか知らんけど出来た」というパターンではないだろうか。恋愛をして、就職をして、結婚して、子供を作って、一軒家でも建て、孫を見るのが当たり前だと思って一度も疑問に感じたことすらないのではないだろうか?おそらく自分とパートナーの遺伝子とバックグラウンドを熟考した上で現代社会で勝者になれると確信した上で子作りに挑んだ人たちは非常に少ないと思われる。

奴隷だっていいじゃない。奴隷の人生だって楽しいよ。という意見もあるかもしれないが、親であるあなたがそのように思っても、出生した子が同意見を持つという保証はないのである。保証がない限り、非常な危険なギャンブルであることに変わりはない。
ちなみに出生に関し、ここフィリピンで一番多い意見である「老後の介護をやらせるため」「老後自分が寂しくないように」という自己中心極まりないとんでも出生理由については論外であるし、そういう方たちにはおそらくこのブログの存在自体理解出来る処理能力がないと思うので時間節約のため無視させていただく。

中編へつづく。

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  1. 2021年4月1日
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